かんこ踊り

下小俣のかんこ踊り(伊勢市無形民俗文化財)は
宮川流域に分布するかんこ踊りの一つです。

 下小俣のかんこ踊り(伊勢市無形民俗文化財)は宮川流域に分布するかんこ踊りの一つです。この踊りは、頭に白馬の尾毛で作った「しゃぐま」を被り、腰蓑を着けて「羯鼓(かんこ)」を打ち鳴らす風流な踊りで知られています。 
 昭和31年から55年まで中断していましたが、昭和56年に再興して現在に至っています。以前は8月24日の地蔵盆で踊りましたが、現在では8月15日の夜8時から慶蔵院の境内で踊ります。
 踊りは全部で14種目あったと言われていますが、昭和56年の再興後は「庭入り」「念仏」「浮船」「えびす」の4種目となっています。「箱入り」踊りは、その名の通り踊り場(庭)に入るオープニングの踊りです。「念仏」踊りは、初精霊を供養するお盆の踊りで、「帰命頂礼」に始まる和讃が音頭です。「浮船」踊りは、五穀豊穣を願うお祭り色の濃い踊りで「入れごと」と言われる即興の音頭が入ったりします。「えびす」踊りは「引き踊り」と言われるもので踊り場から退く踊りです。