青い空 2008

小俣町日本語学習支援グループ

2008年10月・会員通信 NO.2

☎0596-22-3726(慶蔵院)  

前島代表に聞きました

 みなさん、ご支援ありがとうございます。 
8月末、私達は、市教育委員会に「小俣町の小中校で、日本語支援の必要な児童・生徒がおれば、出来る限り応援したい」として、「私たちの活動内容を、現場の先生方に紹介してほしい」と申し入れをしました。さっそく9月1日、小俣小学校の校長先生から要請があり、翌日から、一会館の新しいお友達・Hさんが勉強に来る事になったのです。Hさんは7月に来日したばかりの、小4の女の子です。その後、週3回、明るく元気に、「日本語」を学び続けています。
辛い報告もありました

 もうひとつ、10月8日、淋しい事に…K君とのお別れ・送別会を行ないました。彼は、お父さんがシンガポール人で、誕生した国の兵役につく年齢(徴兵制)に達したのです。お母さんが日本人であり、日本国籍を持つK君ですが、免除は許されず、来年3月までの「留学」の期間を残し、父親のいるオーストラリアに帰らなければならなくなったのです。本当に口惜しい事です。
 別れにあたり、同じ一会館で学んでいる高校生・単位さんは「これからも頑張って勉強します」と、親友K君に贈る言葉をのべました。そして彼は、最後に感動深い言葉を残してくれました。K君が、雄雄しく成長して、この仲間達のもとに戻って来る日をみんなで待っている。身体に気をつけて。 (前島格也)

K君のあいさつ

 ショーン君は、いつものように英語で話して、また自らが和訳する形で…日本語で、話してくれました。尚、紙面都合で「英文」の方は、次号の“生徒達の広場” 面に掲載しますので、お楽しみに。一部、誤字等の修正を除き、文字は原文のまま。
 送別会は午後4時半~6時、カレーパーテイ。本稿は閉会後、本人に寄せてもらった。

 ぼくが、帰ってもぜったいわすれないことは、みなさんの笑顔です。毎週木曜で、がんばったこと。漢字の勉強はつらいわ~!でも、いろんなことばおぼえて、この5ヶ月間はとても楽しかったです。みんなにかんしゃしています。
 つぎ、日本に帰ってきたら、みんなに、どんな大人になったか、教えたいです。で…その時ぼくは、みんなのおかげでこんな大人になりました!と、みてもらいたいです。ほんとにありがとうございました。            K.S

 一会館に来始めた頃は、漢字の書き取りがとても苦手だったK君、ずいぶん多くの文字を覚えましたね。立派な成人となり、第二の母国・日本に戻って来る迄に、僕らも負けずに、この町をもっと住みよい環境に変えて置かなければネ。(編集部) 

会員通信『青い空 青いまま』は、4月・7月・10月・1月の年4回の発行を予定。

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小俣町日本語学習支援グループ

2008年7月・会員通信 NO.1

☎0596-22-3726(慶蔵院)  

小俣町日本語学習支援グループ代表   前島格也                                     

 日頃のご支援、ありがとうございます。3月25日より始まった学習支援も、6月に入りより充実したものになりつつあります。ここに「会員通信」創刊号をお届けします。  
 現在、中国吉林省出身の単意さんは、月・火・土曜に各一時間半の日本語指導を3人の「日本語サポートの会」の先生方に…。更に本人の希望により、月曜4時からは書道、金曜にはドリルによる書き取り練習をサポートグループのメンバーが交替で行なっています。
 加えて、5月15日からは、オーストラリアから一年間留学で在日しているショウ君への漢字勉強の支援を木曜日、週1回開始しました。私達の活動は、まだまだ始まったばかりです。一歩一歩とつながりの輪をひろげてまいりたいと思います。今後とも宜しくお願いします。

「日本語サポートの会」 講師の方々のコメントより

若林新平先生:今年は日本人のブラジル移住開始から百年目。昨今、その子孫・日系ブラジル人が労働者として、数多く日本へ戻って来ています。伊勢も例外ではなく日系人とその子供達も沢山住んでいます。これからの時代、単意ちゃん達中国の生徒を含む外国人子女への日本語支援がより必要となってきます。地球は一つ!未来ある子供達のために、今後も変らぬご支援を!。

佐々木ちひろ先生:近年、伊勢市の外国籍住民数の増加にともない外国籍の就学児童・生徒数も増加。彼らの多くは、言葉が通じないこと、文化・価値観・生活習慣の違い等から就学に際し、様々な問題に直面しています。この活動を通じこんな児童・生徒さんのお役に立ちたいと思います。

市橋たね子先生:仕事や結婚など親の都合で、突然日本に住む事になった子供達の多くは学校での先生の話が聞き取れず、教科書も読めず難儀しているのが実情です。こんな児童
・生徒さんの日本語学習支援を、私たちは力を合わせ精一杯やって参ります。御協力を…。

〈当会からの御願い〉日本学習支援の為の基金として、一口、千円の協力を呼びかけています。会報配布(年4回)と、年次「活動・会計報告」また諸活動への参加案内をお届けします。また私共の企画する諸活動の参加案内も致します。
日本語指導ボランテイアへの参加を求めています。ご協力下さい。詳細は下記住所へ。      
  事務所 伊勢市小俣町元町1211 慶蔵院内「一会館」(いちえかん)・前島まで】   

会員通信『青い空 青いまま』は、4月・7月・10月・1月の年4回の発行を予定。

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会員通信『青い空 青いまま』
は4月・7月・10月・1月の
年4回の発行を予定。
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